NPO遠州空き家対策ネットワークシンポジウムvol.2
昨晩私が理事を務めるNPO法人遠州空き家対策ネットワークのシンポジウムを開催いたしました。
多くの方がお越し頂き、また浜松市市民生活課の方のお話も聞かせて頂き多くの情報がまた
共有できた時間となり感謝しております。
さて、日本全国で今問題であるこの空き家問題。
皆さんはどうお考えになります?
この仕事をしていると空き家と聞くとポジティブなワードとネガティブなワードをよく耳にします。
ポジティブワード
「古民家」「リノベーション」
まさにリユースの精神と温故知新の考えがマッチしたとても良い建築の循環になるかなと。
ネガティブワード
「ボロ家」
実は大半がこの「ボロ家」に該当してしまっているのが実情です。
空き家状態が長い→メンテナンスが疎か→建物の劣化進行→ボロ家
この状態の建物のリフォームリノベーションは非常に費用も膨れ
躯体(建物の柱等本体)にも痛みがあり、正直よろしくない状態が多いです。。。
だからと言って簡単に潰すといった結論に結びつけるのも難しく
そのようなお家とどう向き合っていくかも課題かなと思われます。
欧米では住宅の耐用年数が日本の3倍程度なのを皆さんご存じです?
サイクル年数としては、日本30年、米国103年、英国141年らしいです(平成10年建設省)
この大きな違いは果たして・・・
構造?工法?違いますよね、それは建物に対するマインドです!
日本は
建物の価値はいずれなくなる→メンテはしない→価値が下がる
の負の連鎖。
欧米は
建物の価値は維持されるはず→メンテに頑張る→価値が上がる
の正の連鎖。
この持ち主の取り組み一つで大きく建物の価値は変わります。
古来ものを大事に使う日本人が、こと家に関してはおざなりになりつつあるのか??
私たちがお引き渡しをさせていただいたお家はメンテナンスも含めて一生お付き合いしていきます!
いつまでも財産として価値高く残る為にも
プロポーション、間取り、維持と全てにおいて満足を継続していける建物提供をいたします!